怠け者は今日も眠る

-ディスポエマーの日常-

5/2 月次報告

春はやはり憂鬱になる。

冬が終わり、少しずつ暖かくなってきて体感的な生きることの喜びを多くの人が享受出来るようになり、世の中は浮かれ出す。

その浮かれっぷりと自分との圧倒的な差に、気が参ってしまうのだと思う。

 

先月何を作ったかがもう既に思い出せないが公開された動画。

youtu.be

 

やってきた季節性の憂鬱と共に、制作スピードは圧倒的に落ちてきている。

SONY主催のゆるミュージック協会お披露目イベントという場でガジェットを使用したパフォーマンスをするために作った曲があるが、何かいい公開方法がないか考え中。

今月はとにかく何もしなかったなあという印象。

 

にも関わらずグイグイ増えていくSNS上の数字。

youtube / 1573→2475

instagram / 1040→1151

twitter / 3704→3788

 

インスタが伸びてんなーとか思ってたんだけど見てみるとtwitterもまあまあ伸びていた。

YouTubeが何か本気出してきててビビる。

最近海外からの反応が多くて、非常にいい傾向。

ソニーのイベントの時に梶Pとも話したけど、これからは海外へのアプローチはまず間違いなく必須になるので。

 

この間Kaz skellingtonことカズスケリントンさんと話してて本当に同意したけど、原盤取られて月給もらいながら音楽やってる人たちが日本音楽界ヒエラルキーの上層っていうのは若干正気の沙汰ではない。

契約解除したら何の収入も無くなるとかシャレにならん。

 

根本的な改善のためには業界内の慣習を変えていくこと。

作り手側がビジネス意識を持ち、そしてその持っている人間及びチームが成功した上で持っていないワナビー達の蒙を啓くこと。

そのためにはやっぱり海外勢へのアプローチって必須だと思うわけです。

利益を増やすためには国内需要を満たすだけじゃもう無理があると思うから。

僕のようなタイプがアプローチすべき「音楽がちゃんと好きな人」層って、世界的に見てもそんなにたくさんいないと思うんです。

ましてや日本では・・・という話にどうしてもなってしまう。

別にディスるわけでも悲観しているわけでもなく、事実としてそうではないかなと思っているという話です。

 

業界の慣習を変えるっていうのは要するに、賢い大人達に「新しいやり方でもあなた方もちゃんと儲かりますよ」と言えないといけない。

いくら正しい(と僕が思っている)ことを正論な感じで言っていようと、今までのやり方での成功体験を捨てきれない大人達が今すぐ全員消えてくれるわけでも、考え方を変えてくれるわけでもないから。

ならば相手にもメリットがあるということをちゃんとわかってもらうしかないよねっていう。

言うは易しってやつではあるけど。

日本国内でもそうだし世界中で見れば、才能のあってかっこいい音楽作ってる人って本当にわんさかいるからなあ・・・。

 

Blue in Greenがやたらと伸びてるのは恐らく字幕が入ってるからではないかと思っているのでその辺も試行錯誤していきたい。

前から言ってるけど、僕は世界で活躍するミュージシャンになるって言う目標から基本的に一つもブレてはいないと自分では思っています。

と言うかこれを書くことで明らかに自らを鼓舞しようとしてるな。。

まあブルージャイアントで大くんがやってることと同じだよな。。

 

あと今月思ったことは、「プロのアドバイスと素人の感想は耳を傾けるべき。プロの感想と素人のアドバイスは聞いちゃいけない」と言うやつ。ものすごい同意した。

仮に意図したものでなくても、物の弾みと言うか何も考えずにした発言が結果的にそうなっている場合もあって、どちらの場合も当然こちらからするとマジでお前何様だよと思うものなんだよね。

全部わかってくれとは言わんけど、僕はどちらかというと黙って聴いてもらって、どこかが気に入らないのならそれを理由に聴くのはそっとやめて他の好きな曲を探してほしい方です。

「もっとこうしたらいいのに」的なことは、言ってくれるその気持ちや姿勢に関してはもちろんありがたいけど、それは例えば制作費を出してくれるとか一緒にリスクを負って初めて許されるタイプの発言だとも思うので。

そんでもってその人に制作費を出して欲しいかどうかすらもどちらかというとこっちが決めることなので。

 

基本的には応援してくれる人が増えて本当にありがたいしいい方向に進みまくってて自分でもマジでイケイケですかSUKISHAおじさん?と言う時はあるんだけど、お母さんが作ったご飯食べて文句言ったらさ、「文句言うなら食うな」ってなるわけじゃん。

本質は何かっていうと、「人の作ったコンテンツをタダ同然で消費するわけだから、それなりの扱いしか受けられないよ」という話だよね。

むしろ至らない点は理解しつつもそっと寄り添って成長を見守る感じの方が、リスナーのあり方としてイケてるし好きだし遥かに現代っぽい。

書いていて思ったけど、

タダ同然で消費出来る人→対価は支払うものの等価交換的に消費する人→共同制作者

というグラデーションレイヤーのどこかにみんないるのかもね。

 

全然話は違うんだけど、自分でも物の弾みで人を傷付けてしまった案件があったので記しておこうと思うの。

この間ライブした時に、共演者のバックDJって人と挨拶することがあったんだけど、「バックDJってボタン押すだけでいいからまじ楽でいいっすよね」って言ったら傷付けてしまったみたいで怒ってたという。

マジで文面だけ見ると「いやそれはお前が悪いだろ」って思うかもしれないんだけど、別に煽りたかったわけでもなくて、本当にそう思って気軽に言ったのよ。

 

もっとちゃんと説明すると、「仕事は楽してお金もらえるのが一番いい」って僕自身は思っていて、バックDJって多分いわゆるギャラをもらってする仕事の中でもかなり楽な部類で、そういう意味では「非常に優秀な仕事」のはずなのよ。

だから「優秀な仕事がもらえてうらやましいです」っていう意味で言ったのよ。

そしたら「楽じゃないしちゃんと一生懸命やってますから」みたいな感じになってしまったんだと思うんだけど。

日本人って本当に真面目で勤勉な人が多いよね。

アメリカとかだったら、同じこと言われても「そうだろメーン?マクドーナルドで安物のフライドポテトに塩を振るよりボロい商売だぜ、ヒャッハア」くらいの返答返って来そうじゃない?

 

まあ多分、DJの人たち全体がそういうDJのイメージみたいなものと戦ってるんだろうね。

気にしてなかったら怒らないと思うし。配慮に欠けた発言だったなーと。

意味合いを誤解されてしまったというのはあるけど、世の中には例え本当だったとしても言っちゃいけないことってたくさんあるからね。

ハゲとかデブとかブスとかね。気を付けないといかんですね。

 

あと今月印象的だった出来事といえばこれ。

これ、もちろんすごく嬉しいんだけど、「LINEのプロフィールにするくらい気に入ってる曲なのに作ってる人のことを知らない」っていう現象が普通に起きてることが結構驚きだった。

ミュージシャンなんて人種はすぐ自分の好みに傾倒してしかもそれがワールドスタンダードだと勘違いしてしまう生き物で、まあそれは美徳でもあるんだけど、一般リスナーの感覚を想像してみるっていうのも大事なことだから、いい経験になった。

 

あとはマネージャーをやってくれるという人が一回見付かったんだけど、色々あって一旦白紙になるって出来事があったな。

これに関しては本当に誰が悪いって話でもないとは思うけど、申し訳ないなと思ってます。

自分に期待してくれてる人がいるということをちゃんと実感出来て励みになったです。

自分に今本当に必要なのは、マネージャーとプロモーターだろうね。

今のところ広告も全く使ってないしメディアなんかにも一度もまともに載ってないからね。

その辺うまいこと形になるといいですね。

 

さて今月はとりあえずMVにしたい曲を作る。

それ以外はまあ見切り発車で何とか。まずは部屋の掃除からだな。

 

そして最後に4月読んで面白かった漫画。

将国のアルタイル コミック 1-21巻セット

将国のアルタイル コミック 1-21巻セット

 

軍靴のバルツァーからの流れで戦記物に手が伸びたと思われる。

中世くらい?の兵器もアナログで情報戦がまだ高度ではないタイプの制約で行われる戦争と、国々の政治、それに関わる人たちの心理描写や変化。

王道的ではあるけど、世界観の圧倒的な作り込みとあとは緻密な絵がすごいよね。

一生かけて完結する気なのではないかと。気合がすごい。

 

働かないふたりは割とリアルタイムで連載読むようにしてるんだけど、ふみふみこ先生も新作をくらげバンチで連載してて、それが面白いので久しぶりに。

それぞれの理由から女装を日常的に行う中学生三人が触れ合う人々の中で変化していく様を描くいい話。

出てくるキャラみんなちょっとずつ狂ってるというか、普通じゃない感じが好きです。

人間が物語として消費出来るものの中で王道的なものってやっぱり「若者の成長」なんですよ。

ハッピーエンドで終わるし、10巻完結だし、オヌヌメ

 

基本的に説明不要の漫画だと思うんだけど、恥ずかしながら未読だったところ友人が持っていたので借りて読みました。

めちゃおもろい。

サブカル感というか、メタ的な発言だったり価値観なんかの主張をちょっと難しい言葉を使って弁が立つ感じでキャラに喋らせるのとか、そういうのが多くて漫画読者の中でもビレバンに並んでる漫画が好きな層が好きそうな漫画だなと思いました。

ちなみに僕は好きですがサブカルという言葉も別に好きではないですしそこに属する類のコンテンツを精力的に消費していくタイプでもありません。

 

4月はそんな感じだったね。

本日のおべんちゃらは以上です。

3/29 月次報告

そこそこに足取りの重い3月末。

無論比喩で、作業が捗らないことを示唆している。

 

ひとまず今月公開したもの。

youtu.be

youtu.be

youtu.be

www.youtube.com

 

 

週1で公開すると言っていた配信はもはや週1ではなくなってしまった。

今月に関して言えば、依頼があったり名古屋に遠征したりしていたのでどうしようもなかったとも言える。

来月は一旦自分の完全新曲については優先順位を下げ、ラッパーとのコラボアルバムを先に完成させたいと思っているのでそちらでどうにか対応していきたい。

 

春が来たせいか、気分が下がり気味なのにもちょっと気を付けていきたい。

ちょっとした小金が稼げるようになって来たのだから、誰か誘って飲みにでも行けばいいのだが、相手がパッと思い浮かばない。

そこそこ動画が見られてようとどんな曲を作ろうと空虚な生活には特に変わりはないんだよなあ。

無理めの数の依頼をこなす作業はまだ全然終わりが見えないので、グダグダ言ってる場合ではないのだが・・・。

 

欲しいものを手に入れるための作業が自分にとっては音楽を作ると言うことで、まだまだ全然欲しくて手に入らないものばかりだから、続けるしかない。

まあ自分のメンタルの強さは知ってるので、こんなこと言ってても成功するまで続けるし途中でやめることとか絶対ないんだけど。

つれーつれーと言ってないと出来ない性格なのでこう言う感じになってしまう。

 

そう、今書いていて思い出したのだが、自分はどうやら誰か何かに感情を吐露し続けていないと生きていられないタイプなのだ。

まあなんと言うか昔から話を聞いて甘やかしてくれた親兄弟がいたからなのだろうが、ずっと何か喋ってないと気が済まないらしい。

今日こんなことがあった、自分はこう思った、そういう主張をせずにはいられない人種のようなのだ。

だからそれが出来ないと寂しいし、出来るチャンスがあるとすかさずしてしまう。

 

世の中にはまるで逆の、何かに直面した時基本的に我慢することでやり過ごそうとする人がいることを最近知った。

そして僕は恐らくそういう人とは相性が悪い。だって嫌なら嫌だと僕は言うから。

僕のクソどうでもいい話を聞くのがダルい人間だってこの世の中には当たり前にいるが、嫌だと言えななくて聞いてる人も中にはいるのだ。

何が悪いと言う話でなく相性の問題というのが必ずあって、付き合い方って基本的に正解が人それぞれだというのを感じた。

人との距離の計り方というのは難しいものなのである。

 

そして最近本当に思うのが、世の中には怒っている人が多すぎる。

何でそんなに怒る必要があるの?と思うことに本気で怒っていて、しかもそれを正すことが社会的道義だと考えているらしい。

色々見るからわざわざ例示はしないけど、別に間違ってはいないんだろうと思う。

誰かが不愉快に思う表現が当たり前に使われ続けていて、それで傷付いた人もたくさんいたんだろう。

けど怒ってどうする?攻撃してどうする?

口汚く罵ることでその表現を使っている人の気持ちが変わるのか?

君のゴールは「よりよく生きる人を増やそう」という変化ではなく、その表現を使っている人を傷付けることなのか?

 

本当に変えたいと思うのなら怒るべきじゃあないでしょうよ。

感情優先で自分が正しいとマウントを取りに行くのは、戦争で人殺して自分らの倫理が正しいって証明するのと変わらないよ。

あるのは程度の問題だけ。

傷付けるのが許されて、殺すのが許されないのは、本当に傷の程度の問題だけだと思うよ。

そういうのは近寄るのをやめるか、相手にもメリットがある形で変化を提示すべき。

得にならないことをわざわざする人の方が少ないんだから。

 

怒ってんの見て楽しい人っていうのは確かにいるよ。

プロレス的な面白さはまああるでしょう。

けどさ、それずっと続くのしんどくない?

毎日プロレス(しかもエンターテインメントとして正しく設計されていない)を見て楽しい人はさすがにマイノリティだと思うよ。

もっと心穏やかに、幸せになれる人を増やしていきましょうよ。

っつってそのために怒り続けてる人とかいんのかな・・・。

それこそ根本的に方法論が間違ってると俺は思うんだけどな。。

 

わかり合うってすごく難しいことだから、わかり合えない人のことも尊重してお互いの自由を認め合うっていうのが一番過ごしやすいと思うの。

これを私は心の道州制と呼んでいます。別の州の政治には口を出さない。

自分は自分の好きなようにやる。

皆がそうなれば随分楽だなあと思うんだが・・・。

 

まあそれはそれで。

まずやるべきことをこなしていこうぜ俺たち。

 

今月のSNS推移。

youtube 1273→1573

instagram 866→1040

twitter 3653→3704

 

まあまあだね。

ツイッターの伸びが低いが、今別にツイッター伸ばしたくてやってないので全然気にならない。

YouTubeとインスタが伸びてるのは非常にいい傾向。

 

来月はマジでラッパーとのコラボ10曲完成目指す。

あとあわよくば新曲も作る。

余計な仕事は受けない。受けるならいいギャラもらう。

出来れば週1で配信もする。

まだまだやれることだらけのうちは頑張れるよなあ。

 

最後に今月読んで面白かったもの。

 

ブルーピリオド(1) (アフタヌーンコミックス)

ブルーピリオド(1) (アフタヌーンコミックス)

 

何でこんな面白い漫画今まで誰も教えてくれなかったの?ってくらい面白い。

絵描き経験ゼロの高校生が藝大を目指すって話なんだけど、若者成長青春漫画としては今最高峰に面白いのではないだろうか。マジでオヌヌメ

と思ったらマンガ大賞?で3位とってた。そりゃそうだ。

 

 

王様達のヴァイキング(1) (ビッグコミックス)

王様達のヴァイキング(1) (ビッグコミックス)

 

読み直しパターン。

現在最終章を迎えているということで久々に読み返してみたけど、やっぱ面白いね。

最近はマジで最先端ITの話になってきてて、内容よくわからなかったりもするけど勉強の意味も兼ねて読んでる。

ドラマ的盛り上がりとしては最初の方が好きだったかな。。

何せ不器用で一つのことしか出来ない、それ以外はまるでダメ男くんにはどうしても感情移入しちゃうから・・・。

是枝くんが「僕は何やってもダメだから」って卑下するシーンはどこ読んでも泣く。

本当に自分もそう思ってたから・・・。

 

これも昔読んで面白かったんだけど、休載が続いてて久々に連載が進んでたのを見たので、読んだ。

何か昔この漫画を読んで俺は本当に面白いと思ったのか?くらい、内容がガチの戦争で戦略・戦術とか、政治とかが複雑に絡んでて、すごく難しい漫画です。

でも面白いよ。よくこんな複雑な話書けるよなマジで。人生賭けてると思う。

 

今月はそんなところです。

本日のおべんちゃらは以上。

3/21

今年も本格的に春がやってくる兆しが見えて、そういえば毎年春が来るぐらいの季節になると大体絶望的な気分になっているな、と思い出す。

季節の変わり目というのは大体何かその変わりゆく次の季節のイベントを彷彿とさせるものだし、あああの季節にはあれがしたいだのと、どうしても夢想をしてしまう。

 

ここ最近は制作スケジュールがあまりにも鬼で、かつ自分の作品に関しては妥協せず取り組みたいもののグッと来るものが出てこず、納期だけが迫ってくるというかなり地獄に近い状態だったのも相まって、この春らしさというやつが経てきた年齢ほどには世の中の遊びを知らないコンプレックスを刺激してきやがって大変なわけだ。

 

若かった頃、気付いた時には金がなかった。

まともな会社員になったこともないし、田舎町か新宿の片隅の風呂なしガス無しのやばい物件にしか住んだことがない。

普通の人が会社で働いて、休みの日にする遊び、みたいなものを僕は一つも知らない。

やり直しのききづらい、失敗に不寛容だと言われる日本社会。割とその只中を泥水をすするように生きてきた自覚がある。

もちろん後悔はない。

「自己責任でしょ」と言われたら反論出来ない程度には自分の生き方にも問題はあったし、やりたいことがあって、好きなものがあって、そのために使ってきた時間はかけがえのないものだ。

20代のことなど大して覚えていないことが、強みでもあるが逆にコンプレックスでもあるということなのだろう。

我ながら暗い青春だったとは思うが、そのせいかキラキラした人たちを見るとどうしても「ああ、ここは自分の居場所ではない」と思ってしまう。

しかも、最近はそういう人たちと会うことが多い。それは自分もキラキラしているということなのか?

少なくとも自分はそう思わない。思えるような環境にいない。

 

今さらになって周りが輝いて見え始めた原因はよくわかっている。

わざわざ口にするほどのものでもない人からすれば取るに足らない、だけど自分にとってはそこそこ大きな原因。

どうせ誰にもわからない、と半ばヤケクソ気味に作った昔の曲を思い出す。

いくら説明したところで僕の気持ちは僕だけのものだし、コミュニケーションは誤解と自己解釈の繰り返しでしかない。完璧な相互理解なんて存在しない。

 

もう過去を語ることは出来ないと思っている。

僕くらいの人間が過去を語れるのは、ある程度の実績を出して請われた時だけだ。

「俺が若い頃には」で始まる話をありがたく聞くような人間はいないし、いるべきじゃない。

では一体、自分が抱えてきた葛藤をどう処理すればよいのだろうか?

歌にすればいいのか?

まあ出来るだろうけど、いい曲になればなるほど、それは自分の手元を離れて聴く人それぞれのストーリーに組み込まれていくというのが最近よくわかる。

いいコンテンツは多分、作り手の元からは離れていく。

逆に歌にしたところで大していい曲にならないのであれば、それは本意ではない。

要するに歌にしたところで何も解決はしない。

 

だとしたところで、結局前進し続けることでしか求めるものを得ることは出来ない。

きっと自分の人生はそう設計されている。もう後戻りは出来ないししたくもない。

要するに作り続けることでしか自分は救われない。

自分の居場所はライブハウスでもクラブでも、会社でもない。

楽器と箱とゴミと、たまに猫に粗相されるベッドしかない、ただ曲を作り続けるこの部屋だけなのだろうと今のところは思っている。

いつか今を振り返って笑いたいところだが、「俺が若い頃には」話にならないように気をつけなきゃならないな。

そして笑える状況というのがどんな状況なのかを今からちゃんと考えて行動しないときっとそれは実現しない。

 

春がきているのもそうだけど、最近ずっとSNSで当たり前に繰り広げられている下らないやりとりに当てられてしまっているのかもしれない。

誰も彼もみんな言っていることが同じで、それはもちろん自分が選んだ情報がそう出来ているから当たり前なんだけど、どうしてみんなこんなに怒ってるんだろう、とか、どうしてみんなそんなに下らない情報のことが好きなんだろう、とか思ってしまう。

もしかしたら気分が晴れない原因はこっちの方が大きいのかもしれない。

 

インターネットは元来固定された環境を壊すのが役割だったと思いたいんだけど、今は憂さ晴らしのために使われてる側面は否定出来ないというか、人との関わりを求めること自体が他人の目からするとそう映ってしまう場面というのは多いのかもしれない。

満たされない、そして自己分析が出来ずその解決の方法を他人に求めることしか出来ない人たちの声なき声だとか。

あるいは意識が本当に高い人たちが高度な知的活動を純粋に楽しむ様子だとか。

特に何も考えず原始的に喜怒哀楽や性的欲求を刺激されて情報を右から左へ搬送する人たちだとか。

そういうものにちょっと疲れてるんだよね。

一回やめてもいいのかもしれないとすら思ってるけど、それはさすがにしないかな。

 

何かオチもなく好きなこと書いてしまったがちょっとスッキリしてきた。

今夜は何とかして歌詞を完成させねばならぬな・・・。歌詞は本当に大変。

 

本日のおべんちゃらは以上です。

 

3/1 月次報告

2月の振り返り。

何してたっけ。何してたんだ俺は。曲をずっと作っていた気はしてる。

今月公開されたもの。

 

www.youtube.com

 

youtu.be

 

何やら色々な依頼が舞い込み、週1、月3、年36曲計画は早くも崖っぷちに追い詰められている。

既に2月の3曲が間に合っていないし、MVも間に合っていない。

どうにかせねば、どうにかせねば・・・と思いつつ、目の前に積まれたタスクを一旦整理した結果、あまりに膨大すぎる上に風邪を引いて頭も働かず、「うん、無理だよね」と無理からぬ結論に達し、無理はせず一旦落ち着こうと言うことで、ここ2日ほどはゲームをしたり漫画を読んで過ごした。

今日からもうちょっと頑張っていこうと思う。

 

2月印象に残ったこと。

Blue in Greenの伸び方がマジで半端ない。

ものすごい再生されててほんとびっくりする。イケイケミュージックが求められてる感。冬の妖精さんよ、もっと再生されろ。

あと「声がいい」とか、「歌がいい」と言う人が予想以上に多いと言うこと。

 

わかる。わかるよ。キキビビちゃんがいいのはそりゃわかる。

僕もいいと思ってなきゃ一緒にやってないよ。それはもちろんね。

けど君たちが聞いてるのは実は歌だけではなくて、総合値なんだよ。

 

君たちの言っていることは、ワンピース読んで「ルフィのキャラいい」とか、「ストーリーが泣ける」って言ってるのと一緒なんだよ。

漫画ってほんとはそれをよく見せるためにめちゃ細かいギミックが無数に用意されてるわけよ。

コマ割りだとか、セリフだとか、絵の迫力だとかね。

音楽もまるで一緒なわけ。と言うか、世の中一般のエンターテインメントって言うのは大体全部そうなわけよ。

アカペラや弾き語りで同じくらい感動出来ますか?漫画でなく小説だったらワンピース読んでますか?って言うね。

もちろんそう言うの全てを実はちゃんと消費してて、だけど褒め方を知らないからそうなってしまうって言うのもわかってる。

けど、頼むから、もっと俺を褒めてくれ。フルフル。。。

世の作曲、編曲者にもっと光を。。

と言うか何ならあの曲は俺が作詞作曲編曲からエンジニアリングまでやっとるやで。。

 

とか言って、昨日安全地帯の動画を見直しつつ「やっぱり玉置浩二の歌はいいなあ」とか思ってるわけですよ。

お前がまず安全地帯のバンドメンバーをアプリシエイト(正しく評価)しろよ。ダボが。

 

とはいえこの問題は割と解決不能だとも思ってて、なぜかと言うともう音楽の制作各論はコンテンツとしてニッチなものになってしまっている上に、不可逆的だから。

そう言うのが盛り上がってた(と予想される)のはクラシックやジャズの最盛期くらいなものではないだろうか。

だって今は世のメインコンテンツがもっと楽に消費出来て楽しいものになってしまっているからね。

今から音楽制作各論学ぶよりもyoutuber見てる方がそりゃ楽だし笑えるに決まってる。

大衆が求めるものを否定は出来ませんわなあ。

 

音楽は何かと一緒に楽しむものになったよね。メッセージ的な消費とファッション的な消費のバランス感覚って僕はたまに言うけどね。

それ自体を純粋かつ真剣に鑑賞するって向きは、やはりちょっと弱い。

恐らくこの50年くらいずっと僕と同じ悲しみを感じながら音楽業界の裏方たちは生きてきたんだろうと思う。

つくづく思うけど、本当にすごいのはエンジニアですなあ。

 

あとは人と会って打ち合わせをするって言う、今までにないアクティビティが多分4件くらいあった。

それとライブをやったり、ライブを見に行ったりした。

で思ったのは、世の中には本当にいい音楽やトラックメイカーが溢れていると言うこと。

センスあるトラックは本当にたくさんある。けどリスナーの耳が追い付かない現象っていうのはそれと同じかそれ以上ある。

 

常日頃から思ってるけど、日本人には教養としての音楽を聴くための指標が圧倒的に欠如してる。

例えば海外にはダンス文化というものがある。

欧米の文化を例に挙げれば、あいつらマジで週末老若男女みんなクラブとかで踊り狂ってるから。

"アメリカで一番イケてない男って「ダンスが下手な男」らしいよ"って、THREE1989のシモくんも言ってたよ。

要するに「踊れるかどうか」という指標があるわけだ。

ちなみに日本人でもダンサーは音楽好きな人が多い。これはマジ。

 

その他にも色々指標はあると思うが日本人にはそれが圧倒的に少ない。身近にない上に教わってきてないから。

文化的な教育の欠如というのが一番残念な点なのです。

そうなってくると普通の人が聴く音楽がどんな指標で成り立つか、というと「有名かどうか」「歌詞がいいかどうか」になってしまう。

それは音じゃあないぜ・・・。

 

その結果どういうことが起こるかというと、大きな会場に客は満員。

だけどいくらいい演奏、トラックが流れても客は棒立ち。

という現象が生まれる。実際に目にすることは少なくない。

これは別に観客が悪いわけでも演者が悪いわけでもない。

この悲しい捻れ現象は、教育と文化の欠如という悲劇が原因なのです。

 

だからと言って改善するために何をすべきか?役人になれというのか?

総理大臣になって体育の授業にダンスを取り入れろというのか?まあ今から僕がやるのは無理ですよね。

親兄弟友人みんな音楽が流れたら喜んで踊り出すような環境を作るには、少なくともン10年単位の文化教育体制を作ってかなきゃいけないわけですから。

 

けどいちミュージシャンとして出来ることを忘れてはならないよね。

世の人々の生活を豊かにすることで自分も豊かになる。それを音で実現する。

それが我々ミュージシャンの根本的なミッションですよ。

ミッションって言うと途端にベンチャー企業っぽくなるの、豆知識な。ここテストに出るぞ。

 

さて、2月のSNS推移。

youtube 889→1273

instagram 660→866

twitter 3399→3653

 

Blue in Green効果だと思うけど、それぞれ伸び方がスゴイ。。

全部さっさと1万人くらいにしたいものだが、楽な道ってのはないからね、地道にいい曲作って頑張ろうぜ。。

 

あとは水曜日のダウンタウンで曲が流れたのがマジビビりだったね。

 

そしてテレビで流れると周りの反応もいい。

やはり権威は偉大だ・・・。斜に構えず長いものに巻かれていこうぜ俺たち・・・。

 

最後に2月読んで面白かったもの。

 

昨今の漫画はネタも豊富になり、大人の読み物として定着した感がある。

倫理の教師が悩める生徒に倫理の話をする内容なのだが、噛み砕いて伝えてるはずなのに難しい。哲学ってそう言うものだよね。面白いです。

 

町田くんの世界 1 (マーガレットコミックス)

町田くんの世界 1 (マーガレットコミックス)

 

 

すごく好きで、久しぶりに読み返したくなって読んだ。

町田くんのような男になりたいし、間違いなく自分の人生観というか、生き方に影響を与えていると思う。少女漫画だけど男も読んだ方がいい。人に優しくなれる。

 

 

これも読み返しパターン。

閉める予定だった旅館に謎の美女がやってきて住み込みで仲居をし出す話。

泊まりに来るワケアリ客の問題をカラッと解決してしまう、的な王道パターンではあるものの、やっぱり面白いという。そして美女の謎も明かされていき4巻でパッと完結してしまう潔さと気持ちよさ。名作です。

 

2月の振り返りはそんなところだろうか。

マジで忙しくなってきてるのウケるな。勘弁してくれ。

SwitchとPS4とテレビが欲しい。ゲームがしたい。

 

本日のおべんちゃらは以上です。

ラッパー・シンガーの募集に応募下さった皆様、どうもありがとうございました。

表題の件。

予想を上回る多くの方からのご応募を頂きました。

中には簡易録音したデモを送ってくれた方から、ガチの作品を送って下さる(既にアーティストとしてしっかり活動されている)方まで、様々いらっしゃいました。

本当に感謝しています。ありがとうございました。

 

結果は今月末までに、気になった方のみご連絡差し上げます。

3月になっても連絡が来ない、という場合は今回はご縁がなかったということでご容赦ください。

ご縁がなかった、という表現もあまり好きではないのですが判断基準について、今さらですが一応記しておきたいと思います。

 

120%、好みの問題です。

 

今回の応募から漏れたということは、あなたの表現が他のものと比べて劣っているだとかそういうことではありません。

僕というクリエイターが目指す表現を一緒に体現出来そうかどうか。

要するにリズムの乗り方、声質、歌っているメッセージ、そういったものが僕の感性と合致するかどうか。

ただそれだけの問題です。

音楽が好きで続けているのなら自信を持って続けて欲しいし、それをより多くの人に聞いて欲しい、届けたいと思っているのならそのまま頑張って欲しいと思います。

今回は僕個人の非常にニッチな好みの問題で残念ながらそれを一緒に出来ない、ということです。

こ、こんな大げさな言い方する必要ないかな。。

 

持論ですが、大きくなっていくクリエイター、アーティストに絶対必要不可欠な条件が一つあります。

それは「やり切り続ける」ことです。

この言葉には3つのハードルが存在し、そのどこかで多くの人は心が折れます。

 

まず「やる」こと。

多くの普通の人は、やりません。

「曲を作りたい」「楽器を弾きたい」と思っていても、やってみる人は実際に同じだけいるかどうか。

「やってみればいい」と言われても、「やるべきだ」と思っていても、「まずやってみる」という精神性を持つ人は案外に少ないです。

これはダイエットや筋トレも一緒です。チャレンジ精神というやつですね。

 

次に、「やり切る」こと。

DTMや作曲の場面でたまに目にするパターンですが、着手はしてみてスケッチをいくつか作ってはみるものの、完成までいかない。

作曲も鼻歌やコード進行まではいくつもあるが、一曲として聞かせるところまではいかない。

そのくらいのレベルで立ち止まってしまう人たちもいます。

まずはどんなにレベルが低くても完成させること。最も大事な素養の一つです。

(質を軽んじるべきという意味では決してありません)

 

そして最後に、「続ける」こと。

精魂込めて作ったものが自分が思ったよりも評価されなかった時、それを他人のせいにしてしまう人は少なくないです。

気合が入っている分だけ、その込めた気持ちに見合う何かが返ってこないと満足出来ない。それが普通だと思います。

そして、どこかで心が疲れてしまい、作るのをやめてしまう人を僕は何度か見てきました。

今32歳になって、そこそこの反応や依頼をもらうようになって思うのは、「続けられる」こと自体がある種の適性だということです。

作ることを楽しみ、投げて反応を観察する。そしてそれを反復する。

それらが楽しめれば、あなたが創造することを咎めるものは何一つありません。

実際に多くの人に支持されるアーティスト、クリエイターは皆その適性を満たしていることでしょう。

 

今回ご応募頂いた皆さんは、既にその3つのハードルの2つ目までは確実に越えてきています。

あとは世の中に自らの表現を問い続けるだけです。

10回やってダメなら100回やればいい。

そのうちのたった1回が、この僕という取るに足らない存在だったと思って頂きたいです。

や、やっぱりちょっと大げさかな。。

 

問う相手が正しく、内容が刺さっていればあとは勝手に支持者が増えていくものだと僕ば思います。

続けても輪が広まらないのであれば、それは投げる対象が間違っているか、内容が刺さっていないかのどちらかです。

対象が間違っているならば他のどこに投げるか、方法を考えればいい。

内容が刺さっていないなら音楽の表現のレベルや、メッセージ性についてもう一回考えてみればいい。

どちらも満たしているはずなのに評価されない、という人がいたら連絡ください。

相談に乗ります。

 

長くなりましたが、今回ご応募頂いた全てのアーティストに、深く感謝しています。

ありがとうございました。

何か音楽に関しての質問とかあれば、気軽にDMとかでしてください。

もちろんものによってお返事出来るかは判断させてもらいますが、誠意あるご連絡には誠意でお返しします。

 

SUKISHA

BeatTapeをアルバムにするべく、featしてくれるラッパー、シンガーを募集します。

Lo-fi Hiphopの波に乗るべく制作したBeatTapeですが、せっかくなのでちゃんとした音源にしたいと思っています。

(インスト版はそれはそれで配信すると思いますが)

↓の音源にフックは自分の歌、それ以外をラッパーやシンガーとのコラボレーションで作品を作れたらと思っています。

 

soundcloud.com

 

twitter.com

 

一人で全て作るよりも、色んな人とコラボレーションするのがヒップホップなのかなと思い、音楽をしている知人友人があまりいないため、この度僭越ながら公募することにしました。

正直さほど興味を持ってもらえるとは思えませんが、もしも僕と作品を作ってみたい、という方がいらっしゃったら下記を参考に応募して頂けると嬉しいです。

 

募集要項

・名前(本名、HN、アーティスト名何でもOK)

・ラップor歌唱された音源

SNSのアカウント、もしくはHPなど

・どのトラックを希望するか(複数選択可)

期限:2/24(日)23:59まで

 

この3つを

件名「ラッパー/シンガーの応募」

内容

①名前

②音源のURL

SNSのアカウントやHPのURL

④希望のトラック

のみで

alloy.zawachome@gmail.com

もしくはtwitterinstagramのDM

まで送ってください。

プロフィールなどは特に必要ありません。出来れば音だけで判断したいので。

 

DMの場合も①、②、④のみで他は特に何もいりません。

こちらからは気になった方のみにご連絡させて頂きます。

 

音源は1曲のみ、ちゃんと作られたものでなくてもいいです。

ビートにフリースタイルでラップを乗せiphoneで録音した程度のものでも大丈夫ですが、「このビートに自分のラップ/歌を乗せたら世界の誰にも負けない」と思うものをお願いします。

 

謝礼に関しては、正直支払える自信がありません。。

どちらかというと完成した音源をそのままご自身の作品として自由に配信、販売していいよ、という感じでやっていけたらと思います。

(こちらはこちらでアルバムでリリースはすると思いますし、その売り上げからお支払い出来る分に関してはもちろんするつもりです)

もしくはもう一曲提供するという形でよければ・・・という感じです。

 

誰からも応募が来ない未来が若干見えますが、気になった方からのご応募をお待ちしています。

よろしくお願い申し上げます。

 

SUKISHA

2/1 月次報告

1月の振り返り。

先月主に公開したもの。

 

www.youtube.com

www.youtube.com

www.youtube.com

www.youtube.com

www.youtube.com

www.youtube.com

 

その他にも映画のBGMを急遽制作。著作権などの問題が無いため、自分の動画に流用。

 

1月総評。

全体としては上出来。

曲もちゃんと作ったし、動画も上げてるし、めっちゃ頑張ってると思う。

本当に褒めて欲しい。

毎日誰とも話さずにスーパーやコンビニで「箸はいりません」「袋はいりません」「ポイントカードは大丈夫です」しか言わない生活をあなたはしたことがありますか。

本当にメンタル強いと我ながら思いますね。

 

SNSの数値変化は

youtube:783→889

instagram:538→660

twitter 3249→3399

で、どれも100人以上増えてて、数値が増えるってイイヨネってなった。

努力を可視化するのってやっぱすごい大事で、数を増やすゲームと捉えられれば楽しむことも出来るから。

お金儲けが好きな人ってそういう部分もあるんじゃないかな。

ただSNS上の数字は本質的ではないというか、あてにならないって気持ちはでかいし、事実そうだと思う。

プチバズみたいなものが起こりやすいのはやっぱりツイッターだし、起こるとフォロワーが増えるのも特徴的だね。

とりあえず今のペースのまま曲作りはしていきたいなあと思う次第。

 

印象に残った出来事

・ビートテープ(lo-fi hiphop)が結構拡散される。割にオリジナル曲は広がらない。

 

月3曲作る、と決めて始めてみて、実際チャレンジングだし大変なんだけど、作り終わってみると月の後半が結構時間に余裕があることがわかった。

とは言っても、他の制作依頼とかが被るとマジで忙しいというのも今よくわかったところなんだけど。

そんで月後半が暇だったので、先日ちょっと話題になったブログで読んだLo-fi Hiphopというのをやってみようと思い、実行した。

www.beipana.com

 

これが割と色んな人に好評で、結構驚いた。

何故って、これ作るのに2,3時間しかかかってないから。

既に10曲のビートテープが出来ていて、制作には3日程度しかかかっていない。

でこれと対比してみると、オリジナルのMVは相当手がかかってるんだけど、今のところ初速はビートテープの方が伸びてる。

色々あるけど原因はSNSに適しているかどうかっていう一点だろうなと思う。

オリジナルの曲は単純に自分にとっての財産になるので、伸び悩んでるとか気にしているわけではないし、これからきっとたくさんの人に見てもらえると思ってるので問題無し。

ビートテープが伸びるのはやっぱりビートがいいというのは前提で、アニメ絵を使っていて掴みがいい、とかSNS上で見てSNS上で完結する、というのが大きいんだろうなと。

作品を作ることは続けるんだけど、こういう短いビートテープを量産して注目してくれる人を増やして、で本命をドーン、みたいなのがまあ戦略的には王道だよね。

さてどうしよっか。みたいな。

 

このビートテープアクティビティで学んだことはなかなか衝撃的で、サンプリングから曲作ったことって今までなかったんだけど、本当に引くほと楽で、ヒップホップ文化をより理解出来た気がする。

今サンプリングで賄われる部分ってきっと将来はAIで賄われるようになって、そうしたら楽器を弾くこと自体がもっと珍しくなっていくのかもね。

それはそれで興味深い。

 

・「バンドマンはいつも金欠」トピックの拡散性。

一昨日?書いたブログが割と読まれて、反響があったのが興味深かった。

 

 

正直まさかこんなに読まれると思っていなかったし、MVの公開よりもこっちの方が拡散されていて複雑な気分ではある。

個人としては音楽をやる人たちがどうサヴァイヴしていくか、みたいなトピックってもう誰もが考えなきゃいけないところで、どんどん意見交換されていくべきだと思う。

けど業界の人とか、バンドマンとか一部の消費者もそうだけど、「そういうの萎えるからやめようよ」とか、「音楽にビジネスを持ち込むな」みたいなのってちょっとあるよね。

業界の人たちはもしかしたら「そういうのは俺たちに任せて曲作るのが君たちの仕事でしょ」って思ってるのかもだけど。

でも最初は誰でも無名から始まるわけで、ゼロから育ててくれる人なんてもはやいないじゃないですか。

賢い人たちはわざわざ発信するわけではなく黙々と実践して成功するんですよ。

それを人はセルフプロデュース力と呼ぶわけで。

 

でも何もわからず音楽だけ作ってて、手探りで学習していく人たちもいると思ってて、その手探りの時間ってめちゃくちゃ無駄だと思うんですよ。

僕が実際その手探りで地道にやってきた感があるので。

実力があるんなら、それは皆でサポートしてフックアップしてくべきだと思うんですよね。

ちゃんと世の中にウケるかどうかと、実力があるかってまた別の話なので、それぞれのフィールドで豊かに生きていくためのノウハウはもう出し惜しみなしでいいでしょう。

そういう意味で、瀧澤さんがこの話に乗っかってくれたのは非常にありがたかったです。

 

 

t.co

 

これを見ても「俺たちには出来ない」っていう人は、正直、もうやらない理由を挙げてやってないだけだと思わざるを得ないですね。。

でその状態って結構陥りがちなんだよなと僕は思います。

やれば出来るんですよ。大体。

で、やらない人はやらない理由を考えて、そのせいで「出来ない」って言う。

これ世の常だと思う。そう言う人を減らしたくて書いたんだけど。

 

で、ちょっと残念だなって思うのが、恐らくそう言う層には届いていないんじゃないかなってこと。

これも世の常なんだけど、選挙の時とか、SNS上って本当にものすごい数の「皆投票しよう」って呼びかけが出るじゃないですか。

けど投票率って大して変わらない。あれ、何でかって言うと、共感して問題提起に乗ってる人は皆投票してるんだけど、肝心の投票してない人たちの心にまるで響いていないからなんですよね。

論理が感情を上回らない代表例と言うか。

 

そう言う人たちに必要なのは、論理を持って説得にあたるって行為じゃないっていう。

もっと別の、本人たちも気付かないような潜在的なメリットを彼らに与えなければ絶対やろうって気持ちにはならないんですよね。

だから例えば、投票しに行ったらお金がもらえる、とか、ネット投票を可能にする、とか、僕は極端な話お金払ってジャニーズかエグザイルを一人やめさせて議員に立候補させるのが一番投票率は上がると思ってるんですが。

 

そのぐらいのことをやらないと人の心は動かない。

だから、僕が書いた文章ではきっとリテラシーの低い(といったら怒られそうだが)バンドマンたちには届いていないのではないかなと。

瀧澤さんは多分意識してツイッター上では強い言葉を使っていて、それは多分より多くの人に見て話題にして欲しいからなんだけど、僕はあまりそう言う感じにしたくはなかったので。

わかってる人たちだけで「そうだよね、彼らにはそれが足りなくて問題提起すべきだよね」って盛り上がるのって、意味がないとは言わないけど抜本的な解決にはならない。

まあ難しい問題だよね・・・とは思いました。

僕はビジネス感覚がそんなにあるわけではないし、そもそも曲作りでいっぱいいっぱいなのでもうそっちに集中しますが、皆幸せになれるといいなとはずっと思ってます。

 

・CDの売り上げがマジで儲からない。割にストリーミングが儲かっている。

12月までで流通していた分のCDの売り上げが確定し、支払い通知書がきたので見てみたところ割と仰天しました。

マジで儲からない。

 

あれだけプレスから流通のための細かい作業やらデザインやら何やら頑張って、ああ面倒くさいと言うのを全てクリアして、おかげさまで渋谷や新宿のタワレコで展開してもらって、流通の人にも宣伝してもらって、そんで自分の手元に入ってきたお金が、お金が、何と、、

 

4万円・・・。

 

これはなかなかの驚きだった。

細かい内訳は話す気ないんだけど、何でこれしか入らなかったかと言うと、売り上げの半分は小売店と流通に払うことになり、残り50%が僕の手元に入ってくると。

そんでそこからかかった経費を抜かれていくことになるんだけど、その中でものすごい額を抜かれている項目があって、何かと思ったらJASRACの登録費だった。

そういえば流通の人に「JASRAC登録どうします?個人でやると面倒ですしこっちで代行することは出来ますよ〜登録料はかかりますが」と言われた記憶があり、その時マジでやることがたくさんあったので、二つ返事で「じゃあお願いします」と答えた記憶がある。メールも残ってる。

 

その時いくらかかるのか聞かなかった僕も悪いんだけど、まさかそんなに取られるとは思わなかったので結構衝撃的だった。

これから印税とかが入ってくるって言うのはあるのかもしれないけど、払った額が全部返ってくるとはとても思えない。

何なんだろうかこれマジで、と思った。

僕は別に「ファッキンカスラック!」とか言いたいわけではないし、流通や小売店の人たちがアコギな商売してるとか言うつもりもない。皆それぞれシステムの中でベストを尽くしてる。

 

問題なのは、皆がベストを尽くしても、誰も大して得をしないシステムがずっと維持され続けてることだと思う。

正直僕のCDが発売して小売店と流通の皆さんが得た利益なんて、向こうからしたら本当に大したことのない額のはずで、それでもちゃんとやってくれたことを感謝すらしてる。

で、皆が皆頑張ってるのに全然結果が出ないって言うのは、どう考えても仕組みが悪いとしか思えない。

 

新しいやり方を見付けないと本当にこれから零細が零細のままで終わり続けてしまうし、結果夢のない世界だと思われて後続が生まれない、と言うことになりかねない。

自分らで出来て、その輪をさらに無理なく大きく広げていける、って言う仕組みが必要だなと思っています。もしかしたら世代が一つ違えば随分変わるのかもだけど。

しかし日本は本当に変化がおせーな。。

もう海外はストリーミングの次のトピックにうつってるのに。。

まあ零細アーティストがこんなこと言っててもただのたわ言だけど。

 

で、これだけ夢のない話をして終わりだとつまらないので一つ希望的なことを話しておくと、ストリーミングが実は結構儲かるんだよね。

先月の売り上げ通知では3万ぐらい入ってきてる。

何もしてないのに一ヶ月で3万入るってすごくない?

あれだけ頑張ってCD売って半年以上待って入ってくる額が4万ぞ?

 

Spotifyは還元率低くて入ってくる額も少ないんだけど、Apple Musicが1再生辺りの単価が割と高いっぽくて、再生されると結構入ってくるんですよ。

だから、これからの時代は多分サンプリング中心でラップも出来てヒップホップな曲を量産出来る人が強いだろうなと思います。

と言うか、世界見てても世の中そうなってるし。

ただ、ヒップホップでいい曲を量産し続けるのは正直難しいと僕は思いますが。。

 

そう言う視点もあって僕は今年は36曲作る、と言っています。

あとは知名度さえつけば・・・。

今のところRainbow Townの再生数と僕個人の配信してる曲全ての合計がトントンぐらいなので。kiki viviちゃんは本当に人気だなあ。

 

最後に今月読んで面白かった漫画、小説。

 

天空の扉 12

天空の扉 12

 

マジでエロくて男性の歪んだ性的願望が詰まりに詰まってるので女性にはオススメしづらいが、エロ部分だけを抜けばとても面白い作品です。

RPGの世界で政治的目論見だったり論理的思考でいくつかの勢力が戦うみたいな話。

ロリと巨乳が出てきてハーレム的なことするのが受け入れられない人はまあ無理だろうけど。。

 

めちゃんこおもろい。

田村由美先生といえば7SEEDSなわけだけど、あの作風からは思いもよらぬミステリー。の皮を被った人生哲学のお披露目本。

育児を手伝っているつもりの刑事がいて、「嫁が不満そうなんだよね〜俺は参加しているつもりなんだけど」という悪気なしの相談に対する返答はなるほどなーと思わされた。

目からウロコが落ちるエピソードでいっぱいです。

 

青の祓魔師 22 (ジャンプコミックス)

青の祓魔師 22 (ジャンプコミックス)

 

 久しぶりに読み返したくなって最新刊まで読んだけど、マジで面白い。

本当に面白くて、久しぶりに読んでてめちゃくちゃオモシレーって独り言出た。

続きが気になりすぎてジャンプSQでも追い始めました。

設定が段々難しくなってきたけど、マジオヌヌメ

 

 

ツナグ (新潮文庫)

ツナグ (新潮文庫)

 

大学の先輩が面白かったと言うので読みました。

面白かったは面白かったんだけど、そこまで自分には刺さらなかったかな。

 

まあそんな感じの1月でした。

本日のおべんちゃらは以上です。