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新曲作りがとってもしんどい。
いつも通りをずっと続けているだけでは面白くないし、新しく好きになった音楽の要素を取り入れていかねば自分の音楽生命に未来はない。
故に色々試行錯誤を重ねるわけだが、まあうまくいかないこと。
挑戦無くして成功もないが、毎度のことながらピンと来るものが出来るまでのうだうだの時間は相当めんどくさい。
時間かからず良いものが出来る時ももちろんある。
Rainbow Townなんかは良い例で、あの曲はトラック作るのに2日程度しかかかっていない。
創作のインスピレーションはどこから来るのか、全く不思議なものである。
話は変わって、漫画村について。
僕はずっとその存在に気付いてから、「これでついに漫画も課金制読み放題サービスが出来るんだな」と思っていた。
音楽も動画もゲームも、基本無料の課金制が導入されたのは先に違法使い放題のツールが台頭したあとだったから。
で、この辺に共感してた。
僕この話ものすごく下らないと思っていて、それというのも月1,000円出せばNetflixで映画、ドラマ、アニメ見放題、Spotifyで歌聴き放題な時代なのマンガ作ってる人も知ってるはずなのに全然舵を切らないところ。
— 松下哲也 (@pinetree1981) 2018年3月11日
私、今までの海賊版の歴史的経緯を踏まえると、漫画村のようなサイトがなし崩し的に合法サービス化するか、漫画産業が壊滅するかの二者択一だろうなあと思っています。
— 松下哲也 (@pinetree1981) 2018年3月11日
音楽業界でも映画業界でも、それぞれ違法コンテンツと戦いながら業界構造を転換していって、その経過で潰れたところと新しく勃興したところがあってというのをやってきたのに、それを眺めてた出版業界が今になって現存する会社を守るために通信の秘密を侵すとか、どういう神経でそんな主張ができるんだ
— tagomoris (@tagomoris) 2018年4月13日
政府、マンガ等の海賊版サイト接続遮断を要請 TBS NEWS https://t.co/JFlh2aYG6g 違法サイトより利便性が高くて納得できる価格の公式サービスができない限り解決しないと思う
— 安倍吉俊 (@abfly) 2018年4月13日
そんで、この辺が全然拡散もイイネもされてなくて、結構え?マジで?ってなってた。
で、自分が考えてたこととか全部すごいうまくまとまってる記事を佐々木俊尚さんがシェアしてて、めちゃ共感した。
重要な視点の記事。海賊サイトを超えるUXを持つ正規サイトこそが解であるという指摘は、まさに2003年にiTunes Music Storeがやったこと。/滅びゆくのはマンガ文化か、出版社か、それとも表現の自由か https://t.co/RmWtWnb6Nw
— 佐々木俊尚 (@sasakitoshinao) 2018年4月14日
で、ものすげー残念で、ちょっと本当にがっかりしてるのが、この流れ。
これ、もし忖度案件だったら法治国家名乗るのやめた方がいい。
やってることが中国と一緒。
既得権益にしがみつく様って見る度本当にげんなりするんだけど、久しぶりにこんな嫌なの見た気がした。
あとこの辺とか。
違法云々に関しては、実は漫画家からはもうほぼ10年前に問題提起がされてて、
音楽もゲームも動画も、全部既に新しい時代に適応しようとしている。
出版だけ業界が今問題提起しても、何を今さら・・・と思わざるを得ないのはどうしようもない。
で、漫画村に慣れちゃった人は多分もうこれまで通りの元のやり方では漫画読まなくなるのではないか。
それだったら他の遊び探すわ、ってなりそう。
利便性の追求は一般人にとっては限りなく不可逆的で、例えば「スマホって別にいらなくないですか」って誰かに言うと、結構な脊髄反射で「いやいるでしょ」と言われることは多い。
ほんの10年前まで使ったこともなかったくせに、だ。
経験上、本当はスマホは無くても生きていけるし、ガスもネットも止まっても生きていけることはわかっている。
けど便利なものを手にすると、無くした時の不便が形のない不安になってのしかかってくる。
社会の発展は利便性の追求とセットになっていて、特に何も考えない人々にとってはそれは不可逆的なものなのである。
今スマホが手元で壊れたとして、ガラケーならすぐ手に入りますよ、となった時に果たして喜んでそれを使う気になるだろうか?
普通は新しいスマホを入手するよう努力するのではないだろうか。
消費者では無く供給する側として考えてみると、これからの時代をクリエイターがサヴァイヴしていくヒントは、ゲーム実況にあるのではないか。
もう普通にモノを作って、「どうだいいだろ」「どうだ面白いだろ」でお金をもらうのは、なかなか難しい。
漫画家も音楽家も、作る過程や構想を配信か何かで公開すれば見たがる人はいっぱいいるのではないか。
有り体に言えば、新しいファンクラブのあり方を考える時がきているのではないか。
他にも新しいやり方を模索すればまだまだやれること、楽しそうなことはいっぱいあるはずなのに、「こうでなければならない」と言う考えに支配されている人はやはり多いようだ。
そう言う人たちに何か新しいやり方を提示出来る人間でありたい。
あと、仮に全てのコンテンツが無料で消費出来るようになったとしても、クリエイターはいなくならないし良いコンテンツも作られていくはずだ。
本物のクリエイターは放っておいても作ってしまうものだから。
そして良いものに触れると人はお金を払いたくなるものだから。
NEETの僕がBLUE GIANTだけは全巻買っていることこそが何よりの証左ではないだろうか。
本日のおべんちゃらは以上。