怠け者は今日も眠る

-ディスポエマーの日常-

ラッパー・シンガーの募集に応募下さった皆様、どうもありがとうございました。

表題の件。

予想を上回る多くの方からのご応募を頂きました。

中には簡易録音したデモを送ってくれた方から、ガチの作品を送って下さる(既にアーティストとしてしっかり活動されている)方まで、様々いらっしゃいました。

本当に感謝しています。ありがとうございました。

 

結果は今月末までに、気になった方のみご連絡差し上げます。

3月になっても連絡が来ない、という場合は今回はご縁がなかったということでご容赦ください。

ご縁がなかった、という表現もあまり好きではないのですが判断基準について、今さらですが一応記しておきたいと思います。

 

120%、好みの問題です。

 

今回の応募から漏れたということは、あなたの表現が他のものと比べて劣っているだとかそういうことではありません。

僕というクリエイターが目指す表現を一緒に体現出来そうかどうか。

要するにリズムの乗り方、声質、歌っているメッセージ、そういったものが僕の感性と合致するかどうか。

ただそれだけの問題です。

音楽が好きで続けているのなら自信を持って続けて欲しいし、それをより多くの人に聞いて欲しい、届けたいと思っているのならそのまま頑張って欲しいと思います。

今回は僕個人の非常にニッチな好みの問題で残念ながらそれを一緒に出来ない、ということです。

こ、こんな大げさな言い方する必要ないかな。。

 

持論ですが、大きくなっていくクリエイター、アーティストに絶対必要不可欠な条件が一つあります。

それは「やり切り続ける」ことです。

この言葉には3つのハードルが存在し、そのどこかで多くの人は心が折れます。

 

まず「やる」こと。

多くの普通の人は、やりません。

「曲を作りたい」「楽器を弾きたい」と思っていても、やってみる人は実際に同じだけいるかどうか。

「やってみればいい」と言われても、「やるべきだ」と思っていても、「まずやってみる」という精神性を持つ人は案外に少ないです。

これはダイエットや筋トレも一緒です。チャレンジ精神というやつですね。

 

次に、「やり切る」こと。

DTMや作曲の場面でたまに目にするパターンですが、着手はしてみてスケッチをいくつか作ってはみるものの、完成までいかない。

作曲も鼻歌やコード進行まではいくつもあるが、一曲として聞かせるところまではいかない。

そのくらいのレベルで立ち止まってしまう人たちもいます。

まずはどんなにレベルが低くても完成させること。最も大事な素養の一つです。

(質を軽んじるべきという意味では決してありません)

 

そして最後に、「続ける」こと。

精魂込めて作ったものが自分が思ったよりも評価されなかった時、それを他人のせいにしてしまう人は少なくないです。

気合が入っている分だけ、その込めた気持ちに見合う何かが返ってこないと満足出来ない。それが普通だと思います。

そして、どこかで心が疲れてしまい、作るのをやめてしまう人を僕は何度か見てきました。

今32歳になって、そこそこの反応や依頼をもらうようになって思うのは、「続けられる」こと自体がある種の適性だということです。

作ることを楽しみ、投げて反応を観察する。そしてそれを反復する。

それらが楽しめれば、あなたが創造することを咎めるものは何一つありません。

実際に多くの人に支持されるアーティスト、クリエイターは皆その適性を満たしていることでしょう。

 

今回ご応募頂いた皆さんは、既にその3つのハードルの2つ目までは確実に越えてきています。

あとは世の中に自らの表現を問い続けるだけです。

10回やってダメなら100回やればいい。

そのうちのたった1回が、この僕という取るに足らない存在だったと思って頂きたいです。

や、やっぱりちょっと大げさかな。。

 

問う相手が正しく、内容が刺さっていればあとは勝手に支持者が増えていくものだと僕ば思います。

続けても輪が広まらないのであれば、それは投げる対象が間違っているか、内容が刺さっていないかのどちらかです。

対象が間違っているならば他のどこに投げるか、方法を考えればいい。

内容が刺さっていないなら音楽の表現のレベルや、メッセージ性についてもう一回考えてみればいい。

どちらも満たしているはずなのに評価されない、という人がいたら連絡ください。

相談に乗ります。

 

長くなりましたが、今回ご応募頂いた全てのアーティストに、深く感謝しています。

ありがとうございました。

何か音楽に関しての質問とかあれば、気軽にDMとかでしてください。

もちろんものによってお返事出来るかは判断させてもらいますが、誠意あるご連絡には誠意でお返しします。

 

SUKISHA