怠け者は今日も眠る

-ディスポエマーの日常-

6/16

最近結構忙しくなってきていて、割とあわあわ言ってる。

のに耳垢栓塞なる症状になってしまい若干イラついている。

読んで字のごとく、耳垢が風呂やプールなどで水分を吸収し、その後鼓膜に張り付いて固まって取れなくなってしまう症状らしい。

つまり左耳が聞こえない。

 

実は小学校の時にもなったことがあり、まあすぐ取れるだろうと思っていたら今回のは案外しぶといらしく、耳鼻科でもらった薬を挿して3日様子を見たが取り切らない。

「一週間したらまた来てください」と言われたものの、正直この状態であと一週間(正確には既に2日立っているので5日)いるというのは相当に厳しい。

身体的なストレス(薬挿すとなんかかゆいしちょっと痛いし変に耳の中が圧迫されて心臓の鼓動と同じリズムで何かが収縮している音が聞こえる)もそうだし、普通に制作の邪魔以外の何者でもない。

ミックスが出来なくて困っちゃうよね。

 

たかが耳垢、されど耳垢的な。

「そうならないように頻繁に耳掃除しましょうね」という話かと言えば実はそうではないらしく、耳垢は本来掃除しなくても勝手に出てくるものらしい。

するにしても諸説あり、2週間に一度でいいとか、もっとスパンが長くていいとかという話もある。

にしても自分は基本的に耳掃除とかしないので放置しすぎたということなのだろう。

気を付けなきゃねえ。ミュージシャンなんだからねえ。

 

とか言いつつ、こういうのって結構いい機会で、「もし左耳がこのまま聞こえなかったら」なんて仮定に頭を巡らせたりもした。

日常的なストレスは多分しばらく続くだろうけど、慣れてしまえば生きてはいけるだろうし、片耳聞こえないくらいなら全然音楽作り続けるだろうなと思った。

むしろ耳が聞こえない人たちがどうやって音楽聞けるようになるかとか、そういう技術開発やIT系のムーブメントにも協力出来るのではないか?

それはそれで面白くないか?などと思ったりも。

まあ聞こえた方がありがたいし早く治したいが。

我慢ならないので明日もう一回耳鼻科行ってこようかと思う。

 

話は変わるが、来年辺りネット回線が4Gから5Gになるという話を聞く。

つまり今よりももっと手軽に重たいデータをスマホなどで扱えるようになるということだと思うが、そうなると多分文字の文化はどんどん隅に追いやられていくだろうなと。

例えばブログとか。小説とか。メディアもそうかもしれない。

動画や漫画が今よりさらに情報伝達の手段として使われるようになって、もしかしたらツイッターも文字で表現するメディアではなくなるかも。

ただでさえ今のツイッターって有益な情報を箇条書きにする、みたいなものが重宝されがちだし。

割と文章は書くのも読むのも好きな方なので、自分の好きな文化が廃れていくっていうのはちょっと悲しいな。

まあ今の時代は消費者と利便性が文化を定義すると言っても過言ではないので、変わりゆくその様を斜に構えながら見ることしか僕には出来ませんが・・・。

 

そして気になったブログがあったので貼っておく。

ロックバンドLUNKHEADのボーカル小高さんによる、バンドがマジで動員出来なくて危ういことを告白する内容。

lineblog.me

 

要約すると頑張っても動員が増えない。バンド解散の危機、という内容。

高校生の頃とかMDで聴いてたし、大学のサークルでコピーバンドなんかもやったことがあるバンドなので、結構衝撃的だった。

今聴くかと言われれば申し訳ないけどそれはNoだけど、音楽性云々は別として頑張ってる人には報われて欲しいというスタンスの人間なんですね僕は。

けど本当に残念なことに、現代って音楽をお金にするにはバンドって形態はかなりハードルが高いと思ってて、だからこれから始める人には間違いなくDTMを勧める。

 

バンドで食ってくためには、相当大きな循環を作っていく必要があって、つまりそれは多くの人が聴いて「いい」と言ってくれる内容でなければならないし、潜在顧客がいっぱいいる場所には必然的に競合もわんさかいるし技術も才能も本当に輝くものを持っていないといけないしで、本当に難しい。

そのぐらい、アーティストとして発信する類の音楽、それ単体で稼げる額というのは昔と比べれば減っている。

別にそれはいいことでもなければ悪いことでもないただの社会の変化でだと思っていて、やりようを変えていくことで誰でも乗り越えられる問題だと思ってた。

けど、既に発進していてある程度の実績があって方向修正が出来ないタイプの人たちは困ってしまうんだなってことをこのブログで実感した。

 

ある程度スタイルが決まっていてそれにプライド持ってやってる人たちに、今から「国内需要だけだと厳しいんで世界目指しましょう」とか、「バンドで食ってくのはきついんで個人でDTMで曲作りましょう」とか、軽く言ったら真顔で殴られかねない。

そういう人たちに向けて自分がかけられる言葉が何かあるだろうか、と真剣に悩んでしまった。

 

自分からもしも提案出来ることがあるとすれば、多少音のクオリティが下がったとしても制作費を減らして、曲をたくさん作って自主で配信することくらいかな。。

でもそれも多分事務所に所属してると難しいのかもしれない。

儲からないのなら分配する関わる人を減らすしかないし、人を減らすつもりがないのならば儲かるものを狙って作るか、或いは曲をたくさん作って今よりたくさん聴いてもらうしかない。

こんなこと言わなくてもわかってるだろうし、偉そうなことなんて全然言えないけど。。

 

何だかテクノロジーの発展の光と闇を見た気がした。

音楽を作る人たちがみんな幸せだといいんだけど、出来る人がいれば出来ない人がいるのも当たり前の世の中だからな。。

つくづく社会というやつは、残酷で、しかし美しい。

 

本日のおべんちゃらは以上です。