怠け者は今日も眠る

-ディスポエマーの日常-

12/29 今年の総括と来年の展望

日記は(なるべく)毎日続けることに意味がある。

今年があっという間に終わった。あまりちゃんと過去を振り返ったりしない方だけど、一応思考の整理と合わせて振り返っておきたい。

 

基本的には前進している。

が、まだまだ収穫は少なく、むしろ焦らなければならないレベルだと感じさせられた1年だった。

今年は主に映像と音源の制作に注力して、ライブは年末に二本しか行わなかった。

結果2枚のEPの発売、技術や環境作り含む音源制作のノウハウ向上なんかが収穫だったと言える。

応援してくれる人も増えた。これも大層ありがたい。

 

12/10、リリースイベントにお店の常連さん的な人が来ていて、その人と話したことが印象に残っている。

どうしても僕は自分本位・自己主張が止まらない人間なので、結局「どうすれば売れると思うか」という話をすることになるし、それを聞いてくれる人と話が合う。

その人は聞いてくれた上で、「まずはインフルエンサーを30人作ること」が重要ではないかと言っていた。

これは確かに、そうだなと思った。

まず根っこの根っこに自分発信の情報を積極的に広めてくれる人がやはり必要で、その輪が大きくなればなっただけ、メディアやレーベルなんかの大人達が無視出来なくなるようなムーブメントに繋がるはずなのは間違いない。

そのために出来ることを考えて、実践していくのが来年になりそうだと感じている。

 

王道・正攻法だけを考えるとすれば、音楽で売れるということは運ゲーの要素がかなり強いのではないかと最近考えている。

いい音楽、よくない音楽が存在するとしても、結局それを判断するのは自分ではなく聴いてくれる人なんだよね。

例えばレーベルとか事務所とかそういうところに音源送るにしても、その日受け取った人が違うだけで結果が大きく変わってくることなんて全然有り得るわけで、バクマンに書いてあったけどやっぱり運が良いってすごい大事なことだと思う。

と同時に、レアアイテムや当たりが来る様に試行回数を増やしてずっと続けることもとても大事だと思う様になった。

ので、来年はライブの回数を増やしていきたい。

雑なブッキングライブに出るのはあまり意味が無いと思うので、好きで呼んでくれる人の呼びかけにはなるべく応えていこうと思う。

 

そして2017年前半は確実にダンスミュージックが来ると予想しているので、ディスコ系音源を作ります。

四季EPよりこちらを優先すべきだと思うので、そちらは制作延期ということで。

Bruno Marsといい、星野源といい、世の中は確実に今ダンスを求めている。

恐らくみんなこぞって踊れるやつ、しかもマイケルジャクソン的80年代リバイバル的なやつを出してくるだろう。

さっさと作って勝ち馬に乗りたいところである。

 

何か書いてて思ったけど、振り返りとか基本的に全然出来ないし、するつもりも起きないなぁ。

備忘録とかつけておくことが出来る人って優秀だと思います。俺には出来ませんわ。

最後に今年聴いて素晴らしかった音楽を列挙して終了します。

2016年のものではないものもありますが、どれも素晴らしかった。

 

Snarky Puppy / Culcha Vulcha

敬愛するSnarky Puppyの新譜。マジ最高。今回が初のスタジオ録音作品ということで、一聴してわかるぐらい音の良さが違う。

マジ録り音が良い。ライブも見に行ったけど素晴らしかった。ダンサブルなのに優しさすら感じた。

 

Jacob Collier / Close To You

Jacobくんは僕はそこまでファンというわけではなくてアルバムはちょっとオラオラ詰め込み感が強すぎてあまり惹かれなかったけど、この曲は完全にくらいました。

なんというか、今良いと思っている音楽の要素がほぼ全て入っていて、しかもまだ二十歳前後の若者が全楽器やっちゃったていうのが本当にすごい。

絶対家金持ちで、エンジニアに頼んで録音してると思う。録音ミックス関係まで1人でやってたらもう全人類土下座レベル。

 

Radiohead / A Moon Shaped Pool

Radiohead先輩のニューアルバム。KID Aぐらいの頃の彼らが帰って来た!と思いました。僕は彼らのアルバムはKID Aが一番好きなんです。

くらーくて、うにょうにょキラキラしたシンセとか、宇宙を漂っているような音作りが素晴らしい。

 

Sly Johnson / The Mic Buddah

敬愛するErik Truffaz師匠と一緒にやったりしているということで友人に教えてもらったこのシンガー、凄腕でした。

黒人的グルーヴと、スクラッチ音なんかを自分の声真似で出しているところにシンガーとしてのプライドを感じました。全体的に完成度が高く、D'Angeloや遡ってはPrinceの影響を感じさせるアレンジメント。

かなり聴いてました。

 

Still Waters / Break bot

後輩達が好きらしく、やたらとBreak botがなんだと言っているので聴き始めたこのアルバム、軽快かつシンプルなディスコミュージックで飽きずにずっと聴いていられる感じ。オシャレだよね全く。

 

Bruno Mars / 24K Magic

なんだかんだ2016年は彼がまたしても持っていった感あるよね。

文句無しの名盤。マイケルジャクソンリバイバルしようぜ!という意気込みを感じました。

冬入るぐらいからずっとこれ聴いてた印象。

 

Jose James / No Beginning No End

前から知っていた筈なのにTroubleを改めて聴いて、おや、かっこいいではないかとなってしまい、改めて全部聴くとマジ名盤でした。

Heaven On The Groundが一番好き。超チルだよね。

 

Michelle Willis / See Us Through

Snarky Puppyの前座でライブしていたねーちゃんのアルバム。

これもなかなか衝撃的だった。とにかく音が良い。どう考えてもおかしい。

ハーモニーも素晴らしく、ライブで見た時もかなり感動したけど、音源も素晴らしいです。

 

Mamas Gun / Routes To Riches

これも後輩から。

いくつかアルバム聴いたけど、これが一番良い。

所謂ブルーアイドソウル的な、深すぎないピースなソウルミュージック

これやってるのがイギリス人ってマジかよってなるね。

非常にグルーヴィでステキです。Pots Of Goldマジ名曲。

 

Chet Faker / Built On Glass

これまた後輩と話している時に、最近はヨーロッパでダルい感じのやつが流行っているというような話題の中で出てきた名前。

最初Chet Bakerのことを言っているのかと思って、ああ、メロウだよね、ああいうのが流行ってるんだ。しかし古いしそれジャズじゃないの?というような感じで全く話が噛み合ず、確認してみるとChet Fakerだったという。

歌声とか全体的にJames Blakeを感じる部分があるけど、よく聴いてみると結構違いも感じられる。

音作りがオタクっぽいよね。

 

以上。

では来年もよろしくお願いします。

池澤でした。